フラメンコ日誌

スペイン企画社長のフラメンコ日記!現地スペイン出張の様子を中心に綴ります

ずいぶん前に福岡に来ていたホルヘのスタジオで11時からオーディションを行う予定で待機していたのですが、結局1時まで待っても誰も現れず大失敗です、前もってコルドバにあるスタジオには案内を送り、感触は良かったのですがホルヘとバルで話をするうちに事情がだんだんと判明してきました、リストアップしたスタジオは半分は閉鎖されており後は全て子供相手の日本で言う習い事の教室でした、それでも気を落とさず訪ねた教室も集まってくるのはお母さんに連れられてフラメンコスカートの子供ばかり、次ははjose barriosの先生だったana rodoriguesスタジオを訪ねたのですがここも子供ばかり、次はAntonio alcazarという夫婦で運営しているスタジオも子供ばかり、結局コルドバのフラメンコスタジオは子供相手の習い事教室ばかりだったのが判明、これでは応募者がないのは当然の結果だったようです、明日のグラナダでの結果が心配になってきました。
さていよいよsevillaでのオーディションに向けて準備の作業に入りました、前もってリストアップした有名な先生のスタジオやフラメンコ施設にポスターを貼ってもらう為に訪ねていくのです、まず始めに訪ねたのが「museo del flamenco」というクリスティーナオヨス監修のアンダルシア州が運営している「フラメンコ美術館」を訪ねました、電話でのアポイントでは責任者は今施設のプロモーションで日本に行っているので資料だけなら受け取りますとの返事、早速訪ねて館長の秘書の部屋で資料を見せて話を聞いてもらっていると話の内容を聞いた館長が自分の部屋に通してくれてなんと館内を自分が案内するというのです、まず案内されたのがフラメンコを専門に描いている画家の卵たちに無料で開放しているアトリエ、壁にはたくさんのフラメンコの絵が飾られていました、その次はフラメンコの歴史を映像で見せる部屋に案内されました、日本語のナレーションも聞けてなかなかのテクノロジーでした、その次はフラメンコ衣装の展示室を案内され、実際に着用していた有名なダンサーの衣装が飾ってあったり、アンティークな衣装のレプリカなどが展示してありました。地下にはクリスティーナ・オヨスが舞踊団で使った衣装のデッサン画が壁一面に展示されていました、またまた何箇所かの壁面にはフラメンコの映像が常に写されており、1階には電動で上下するステージがあり、時たまフラメンコの公演も行われるそうです、フラメンコ関係施設でこんな進んだハイテクな設備は驚きでした、でも少し気になったのはほとんどの展示物や内容が監修に携わったクリスティーナ・オヨス関係で、展示内容が偏っていて、やはり後で聞いたところによるとフラメンコ関係者の間では評判はいまひとつということです、最後に次のオーディションは無料で提供しますので是非この館内のスタジオを使ってくださいとのうれしい申し出でを頂きました、ちなみに受付はイタリア人、フラメンコグッズの販売員はアメリカ人、館長はドイツ人でした?
その後2,3の貸しスタジオにポスターを張り最後に訪ねたスタジオでフラメンコ関係者の中で大変評判の良いアンヘル・グラナドスがレッスンをしており、久しぶりの再開で
レッスンの後近くのバルで一騒ぎしました、写真に写っているのは以前京都にいてスペインで自動車事故で亡くなりかけていたviridianaです、もうすっかり元気になりレッスンに励んでいました。

館長のkurtgrotsch氏
guranadosと
グラナドスと
20071021041259.jpg
真ん中がビリディアナ
今日はスペインのナショナルデーの休日で
朝から軍事パレード等があり、街は賑やかです。
そんな日にオーディションを設定してしまい、応募者があるか心配していたのですが
そんな日にもかかわらずたくさんの応募者が集まりました。
スタジオに集まってもらい、私共の教室の説明とDVDを見せて
各自にコンディションの入った封筒を配り一度全員外に出てもらい、1人ずつ行います。

今回は京都にいた石田さんと
こちらで長い間住んでいて、すでにプロとして仕事をしている飯島ちあきさんという方に
生徒役になってもらい始めました。
7種類のリズムをパルマとサパテアードで刻んでもらい
そのあとサパテアード、ブラッソ、振り付けなどの模擬レッスンをしてもらい
自分の踊りを踊ってもらって終了です。
中には緊張して振り付けがうまく行かない人もいましたが
8名のうち6名が合格というこれまでで一番良い結果になりました。
また今回2ヶ月の契約期間としたのが良かったのか
すごく良いレベルのダンサーが集まりました。
最近、4ヶ月など長い期間は嫌がり、2ヶ月ならほとんどのダンサーがOKです。
これも今後の講師の契約の大きな課題となりそうです。
何はともあれ、マドリードは良い結果で安心しました。
これからGranada、Cordoba、Sevilla、Jerezと
後4箇所の都市でのオーディションが残っています。
日本の生徒の皆様に少しでも良いスペイン人講師を紹介したく頑張っています。

タブラオ「カサ・パタス」ウェブサイト


最近フラメンコのアーティスト達の間で常に話題に上る女性ダンサーの
Belen Lopezのステージが"Casa patas"であるというので
是非一度見てみたいと思い、夜中の12:00開演にも関わらず、見に行きました。

さすがスペイン!
12時には入り口の前に長い列ができているのに
中ではまだリハーサルの音が聞こえてきます。

やっと中に入れたのが12:30、それから更に始まるまでに30分。
始まったのは午前1:00、最初にBelenの相手役のSergio Alandaという
若いイケメンの男性ダンサーとのデュエットのSiguiriyaでプログラムが始まりました。

1部ではSergioがSoleaを踊りました。
キーボードとギター2本とカンテ1人
パーカッションというバックミュージシャンの編成です。

カンテを体いっぱいに感じながらのサリーダはぞくぞくする程の感動的な始まりでした。
それからのサパテアードの凄さは、想像をはるかに超える素晴らしいもので
最近のフラメンコのレベルの高さに脱帽です。

いよいよ2部はBelenの登場です。
曲はAlegriasで、カンテの部分はやはりゆっくりとカンテを聞いて
感情豊かな踊りで始まりました。
それからの踊りは見ているものの感情を
これでもかこれでもかと揺さぶる程の凄い迫力で
これぞ観客にあたかも戦いを挑んでいるような攻撃的な踊りで
終った時には完全に彼女の世界に引きずり込まれていました。

私自身は激しいだけを売り物にしているダンサー達が最近多いのを
批判的な目で見てきたのですが
ここまで魂を揺さぶられるともう何も言う事はありません

アルテがある一流のダンサーはどんなスタイルのフラメンコでも
見ているものに大きな感動を与えるものだという事を改めて感じた一夜でした。
ちなみに終演は夜中の2:30でした。
DSC01131.jpg
コンセルバトリオの講師juanmaと

いよいよ12日に講師のオーディションが始まりますので
応募者集めに毎日フラメンコ教室を訪ねています。

今日はマドリードのコンセルバトリオのフラメンコ課の講師をしている
コルドバ出身の男性ダンサーJuanma(ホアンマ)を訪ねました。

弱冠32歳ですが、自身の舞踊団も持ち、定期的に公演も忙しい中快く対応してくれました。
次の公演の踊りの練習中で、ギタリストのFelipe Mayaと一緒でした。
彼は私が以前習っていたギタリストで
久しぶりの対面で昔話に花が咲き懐かしい時間を過ごしました。

コンセルバトリオを卒業したダンサー達を紹介してくれるという事で
彼との面会は終わりました。
12日に一人でも多く応募してくれる事を願う毎日です。